「バザール日記」
朝
その日はアクシデントから始まった。
荷物が１個ない。電車に乗り込んで気がついた。
手荷物４個あるはずが
今３個。
いつもは使わないエレベーターか
パスを出す時手を離した改札口か。

諦めようか、でも今日の目玉の
赤頭巾のクッションが入ってる。
あれがないと今日の意味がない。
時間は、電話した方がいいか
ぐるぐる頭の中は巡っていて
体は引き返す方に動いていた。

乗り込んだ駅について
来た道を辿る。
袋は届いていませんか。
「事務所かもしれませんよ。」
「交番所かもしれませんよ。」
とだんだん遠くなっていくので不安募る。
反対側の改札で見覚えのある袋が・・・。
「それ私のです！！」

時間間に合う？
間にあった！

昼ごろ
くるんさん、お着物で来て下さる。
心細い私の強力助っ人。
(こころからありがとうございました。）
ひとりではとてもとても。

○作者不在の時、作品売れる。
くるんさん曰くジンクスらしい。
ランチタイムから戻ると
「あのスヌード売れましたよ。」
本日１押しのスヌード
これは気にいって頂きたい作品だったので
素直に嬉しい。
くるんさん福娘ですよ。

「さくらです。」と来て下さったありがたい方々。
いつも私企画のイベントに参加して下さる。
応援して下さる気持ちが嬉しい。

終盤
もうこれで今日は終わりかな。
眠気が瞼を下げる。
眠い。
人影が近づいたかなと思っていたら
パッと「これ下さい。」
えっ！いいんですか？
結構良い値段付けていますよ。
隣の娘さんが小さくうなづいて
（色合いと素材感で気にいって下さったのかな。）
お母さんが「袋は結構ですよ。」
とおっしゃって鞄の中へ。
娘さん、もうあのグレーピンクのマフラーは
あなたの相棒です。

そのお客様のお陰で特に
今日のバザールは好印象。

安いものしか売れないかなと
思っていたので
質の良いものを
お求め下さり救われました。

準備大変だったけど
得るもの多しでした。

くるんさん、気さくなお隣さん、私をいつも支えて下さる
皆さん、お客様、展示会の案内頂戴と言ってご住所頂いた方々
名刺を貰って下さった方々、ありがとうございました。

華展の締切修正致します。
追加募集もしたいので
応募締切
作品納品締切とも延長致します。
詳しくは近日中にお知らせいたします。

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